精進落としの食事に関する基礎知識
2018年08月29日
葬儀や告別式をおこなった後、火葬場において火葬を待機する間、あるいは火葬した後に食事を実施することが多いといえます。こうしたときには、精進落としの食事が振る舞われるケースがあります。昔、精進落としにつきましては、四十九日の忌明けを迎えた際、精進料理より世間一般の食生活に復元する意味合いがこめられていました。
しかしながらこちらの意味合につきましては、時間が経過するにつれて少しずつ変わってきており、近年では法要後に振る舞われる食事を意味することもあります。因みに、こちらの精進落としの料理を直会、或いは料理や飲み物を指してお斎と言うこともあります。
精進落としの料理に関しましては、通夜振る舞いとは異なって、提供する頭数をはっきり把握することができます。従って、1人ずつ食べることができる仕出し弁当もしくは寿司、さらに懐石料理などを下準備するケースが多いといえます。
注意をはらう点としましては、通夜振る舞いと、中身が同じになることがないようすることです。これに関しては、通夜及び火葬で同一の参列者がいることが多いためです。さらに、参列者の世代によって望んでいるメニューに開きが出てくるので、それについても工夫するとよいでしょう。